A:総合病院や大学病院などには、医療連携室や地域連携室という部署が大体あります。
まず、担当の医師か看護職員に、その部署の担当者と相談したい事を伝えて下さい。
(相談をしないと教えてもらえない場合があります)
相談内容としては、施設への入所か(短期の利用を含め)、自宅で介護をするのか介護をする人が居るのか、居ないのか、介護が出来る状況なのか、経済面など、聞き取りをされるかと思います。
ご家族で、自宅で介護したいという思いがあれば、自宅で介護する事は可能です。
病院から特に治療する事はないと言われ、がんの末期の方も、自宅での看取りも増えて来ています。
しかし、退院する前に、ご本人の状態(どの程度動けるのか、食べられるのか)によって準備しなければならない事があります。
脳血管疾患等で、片麻痺が改善されていない方も、入院先でのリハビリ日数が決まっています。
※回復期リハビリテーション病院入院中は、最長で3時間のリハビリを毎日受けることが
できます。病院でリハビリを受けられる期間は150日(重度の場合は180日)以内と定められています。(厳密に言えば1日に6単位のリハビリを受けられる期限でもある。)
そのためにも、医療連携室や地域連携室に相談すると、どんなサービスが必要なのかを教えて頂けます。
また、退院後に、介護保険のサービスを利用するのに、担当のケアマネジャーさんは居ますか?と聞かれます。
介護保険を利用する場合は、「要介護認定」の申請が必要で、要介護認定(要支援認定を含みます)
が決定するまでの期間は、約1か月後になりますので、早めに相談してみて下さい。
また、「要介護認定」の申請さえしていれば、急に退院になっても、暫定で、居宅サービス計画書(ケアプラン)を作成してもらえば、サービスを前倒しで、利用する事も可能です。
医療連携室や地域連携室の担当者が、ケアマネジャーさんを探してくれます。
(地域包括支援センターを経由する場合が多い)
ケアマネジャーさんとしては、退院前に、ご本人とご家族にお会いして、サービスのイメージを付けたい方が多く居ます。
また、そうする事で、医療連携室や地域連携室の担当者さんと、ケアマネジャーさんと連携が取れますので、介護保険のサービスを利用する上で、必要な書類等を依頼するのに、家族が介入する手間が省けます。